天狗が城(くじゅう)
ご来光登山

 

2006年12月24日

photo : T.Maehara

T君のHP


 

クリスマス・イブとはいえ、子ども達は家にいない。
プレゼントの用意もツリーの飾り付けもしなくなって随分と経った。

友人の誘いに乗って、くじゅうからご来光を仰ごうと午前3時に起きる。
牧の戸に5時前に到着。満天の星空。だんだん気分が高揚してくる。
そして5時18分に出発となった。

 

星空はチラチラと眺めるものの、特に写真に撮るということもせず黙々と歩く。
普段と違って道草をしないので随分と早く着いた。

 


天狗が城
ここまで1時間半。最速記録である。

途中、祖母山方面の空が真っ赤に焼け出した。気になるものの東の空も白み出す。
ご来光の方を優先して先を急いだ。我々より先に登山道を辿る明かりがあった。
その明かりは途中より扇が鼻へと向かっていった。朝焼け目当てなのだろうか。

 

天狗が城の頂上はもとより、久住山頂にも中岳山頂にも人影はない。
どうやら、我々が一番乗りらしい。
風もなく寒くもない。この時期に雪が積もっていないなんていうのは初めてのことだ。

あたりは雲海が広がっている。東の空が徐々に明るくなっていく。


左:大船山   中央:中岳   右:稲星山

 

空が白みだしてくると夜明けは近い。

由布岳がクッキリとやけに近くに見える。

御池は凍り、その向こうは雲海が広がる。


雲海の上に頭を出しているのは祖母山だ。

中岳の右側の雲海の上が輝きだした。

そして日の出の瞬間

雲の上に顔を出す朝日。雲上には濃紺の空が広がっている。

一足早い初日の出気分。

黄金色の雲に見とれる。夢中でシャッターをきった。

ふとあたりに目をやると、朝日を受けて赤く輝く山肌。
久住山のお目覚めだ。

由布岳も朝日を受けて聳えている。
う〜ん、なんて神々しい姿なのだ。さすがは豊後富士。

夏場には緑の草台地だった三俣山も、すっかり枯れ草色一色だ。
しかも今日は朝焼けで赤く染まっている。

稲星山越、雲海の上に突き出たるは傾山あたりか???

くじゅうの目覚め、大地の喜び。
冬至より2日目。太陽の復活を人々は祝った。
私も祝おう。太陽の復活を!
これより日々昼の長さが増してくるのだ。

祖母山系のその向こうの山々は、尾鈴山?霧立ち越か?その向こうは?

西の方に目をやると、遠くに雲仙普賢岳。手前は大阿蘇のカルデラと北外輪山だ。

墨絵のような山々のシルエット

大船山の段原 その向こうに輝き広がる雲の大海原。

雲が流れ次第にそのすそ野も見え始めた。

万年山にも朝日が届く。

大カルデラの北外輪
左は鞍岳。右上は雲仙。

朝日はますます輝きを増してくる。


一旦池の小屋へ下り、さらに進んで阿蘇方面が見えるところへと向かった。

ふり返ると天狗が城と御池

久住山と稲星山の鞍部から
雲の底に沈んだ瀬の本高原

久住山頂には人影がないこともないのだが、、、、

やけに少ない。今の時間、、、まだ9時前だった。

硫黄山の噴煙は、まっすぐに立ち上っていた。

御池を見下ろす所で、朝食(昼食)


今日の目的だったご来光は、予想外の大当たり!
雲海も広がって、これ以上いうことなし。

次はくじゅうの雪景色と霧氷だ。
これは、また次のお楽しみにとっておこう。

 

私達はもう帰路につくことにした。御池に下る。

表情を歩いた跡もない。まだ冬の始まりだということ。

帰り道に眺めるいつもの景色。今日は空気が澄んで山々が近い。

まるで噴出音が聞こえてきそうだ。

カメラのファインダーを覗く。航空写真のように見える由布岳。

ここに来て、登ってくる登山者達が増えてきた。
まだそんな時間だったのだ。(10時19分)

避難小屋前から

雲海に浮かぶ阿蘇五岳
何度見ても感動もの。絶景だ。

薄曇りの雲海が却って、阿蘇の美しさを引き立てている。

星生崎下の突端から。

ここもいつも立ち寄るところだ。定点撮影というには美しすぎる。

肥前が城の絶壁の下に続く涸れ谷は、赤水へと続く。

くじゅう、祖母山系、阿蘇五岳はトライアングルのそれぞれの頂点。
それぞれのどの頂点から見ても、この3者は覇を競い合う間柄。


星生山下の地塘が点在するところ。
この時期深い雪の下に眠っているはずだが、
雪が積もっていないため、凍った地塘が見えたのだ。
これも初めて見る景色だった。

思いがけず好天に恵まれた。今年最後の山行き。
大満足の1日となった。

 


また来年も、安全第一を心がけ、素晴らしい山歩きをしたい。


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