夷守岳・大幡の池・新燃岳

生駒高原〜夷守岳〜丸岡山〜大幡の池〜大幡山〜新燃岳〜新湯

2006年10月8日

photo : T.Maehara

T君のHP


 

日曜ハイカーにとって、日曜日の天候が悪いと、どうしようもない。
そんなときは朝から書店廻りをし、
読書三昧を決め込む。

 

しかしこの週末は絶好の天候に恵まれた。
友人より霧島への誘い。
かねてより辿ってみたいと思っていたコースだ。

 

ただ最初の急坂だけが不安材料だった。
そこで今回は優に2kg以上ある三脚を荷物からはずし、
さらにバーナーもおいて軽量化を図った。
というのも、体の減量の方が思うようにいっていないからだ。

 

まず新湯に車を置いて飯田高原を目指した。
車でも随分と遠く感じる。
これを逆に徒歩で登り返すのだ。

飯田高原のコスモス園から右へ入って途中より左折し、巣の浦林道へ進む。
途中より未舗装となるがそれほど荒れてはいない。

 

夷守岳とススキに見とれてしばし撮影。

こうして近づいていくと、夷守岳が目の前に迫ってくる。すごい迫力。

 

少し広くなったところに登山口があった。
地図では標高580mくらい。夷守岳は1344mだから、
約760mの登りということになる。

杉林の中を登っていく。ぐんぐんと登る。

840m地点の崩落地にロープが張ってあって、
ここが展望所となる。

さらに登っていくとクイズが出されている。
「どちらがモミで、どちらがツガでしょう」(大幡山岳会)

もちろんハズレ

答 「←ツガ モミ→」

色づいた葉も見られるが、最盛期はもう1月くらい後だろう。

1300m地点を過ぎ、やっと傾斜もゆるみ、ほっと一息ついた。


夷守岳山頂(1344.1m)

こちら側から眺めるのは初めてである。
右から韓国岳、獅子戸岳、新燃岳、中岳、そして高千穂峰
手前に丸岡山と大幡山

高千穂峰は幅広く見えて、見なれた姿より堂々としてかっこいい。

大幡山の向こうに新燃岳の大岩

十分休息をとって丸岡山へと出発した。
夷守岳からの下りは想像以上の急坂だ。
滑り落ちるような200m近い下りとなる。

最低鞍部

このあたりの自然林の森はとても気持ちの良い森だった。
何より静かで、人も殆ど通らない。それでいて道も良く整備されている。

これより緩やかな登り道。

よく晴れた青い空と巨木達の森
最高に気持ちいい散歩道。

こちらも二本の木

ツガ? モミ? ブナ?

ブナの大木

太陽がちらちらと輝く木洩れ日の道。
快適な森の中の道が続く。幸せなひととき。

いよいよ石段の道が急になってきた。
これより約100mを登り返す。


平らな山頂に広がる森を抜けるとここが丸岡山の山頂標識。
展望はない。

大幡山へと先を急ぐ。

すると目の前に広がった。
大幡の池だ。初めて目にする光景。
力が漲ってくるというもの。


大幡の池

先ずは腹ごしらえ。

湖畔の風景独り占めだ。
とはいっても4〜5名程の人影。

青い空と白い雲。静かな湖面の佇まい。
ここでキャンプでもしたくなる。

それにしても静かだ。風の音も波の音もしない。

もう1月もすると見事に色づいた木々の姿が見られるのではと思う。

湖畔を大幡山方面へと向かう。
途中で昼食をとっていらした、2人組の方に道を尋ねた。
監視員の方みたいで、腕章を着けていらした。

荒れた沢道を登って縦走路へと戻る。


大幡の池展望台。

夷守岳の姿も見える。生駒富士といわれるのも頷く姿だ。

大幡山の山頂はまだ先だが、あたりは一面のススキが原。

素晴らしい姿を見せた高千穂峰。

韓国岳から見る姿と少し違うのがまた新鮮だ。

反対側には韓国岳と甑岳

しかし快適な稜線の道は大幡山までだった。
これからミヤマキリシマの群落中の小径が続く。
人幅ほどもない狭い道のため木の枝が始終体をこする。

それほどいたいわけではないのだが、むやみに疲れてしまった。

さらに獅子戸岳分かれより左へ新湯方面へと向かうのだが、
ここも意外と狭く、足下に群生するアザミがチクチクと痛い。

獅子戸岳・新燃岳鞍部

私達は一目だけでも新燃岳の火口湖を見たくて、ここにザックをおいて新燃岳へ向かった。

韓国岳からの縦走路はたくさんの人が通っている。さながらアリの行列のようだ。


新燃岳

今日はまたたくさんの水がたまっている。
びっくりだ。こんなに満々と湛えた新燃岳は初めて目にする。

その先まで行って戻るとしよう。

ここの水の色はエメラルドグリーンといわれている。

普通もっと水かさが少ないときは、
固定が見えるところは黄褐色で
真ん中の深いところがグリーンのツートンカラーである。

今日は一面がエメラルドグリーンである。

湖面に風が波模様を起こし、それが陽の光を反射してチラチラ輝く。
その輝きが姿を変え、動いていく様が面白く、綺麗だ。

輝くさざ波とススキの波

見なれた高千穂峰の姿を確かめた。
大幡山からの姿もいいが、
ここからの眺める姿が、やはり一番好きだ。

今日はここまでにして、新湯へ下るとしよう。

崖の荒々しさと、不思議な水の色

雄大な新燃岳の姿を一目見たいと立ち寄ったが、満々と水を湛えた姿に感激した。


湖面の波模様が移り変わるのを楽しみながら、来た道を戻った。


渡渉地点

この川は霧島川の源流にあたる。
そして轟音が鳴り響いていた。
樹幹より僅かに見える滝。水量は多そうだ。

鞍部から新湯まで4km以上もあるらしい。
初め、何かの間違いとか、国道までの距離だとか思っていた。

しかし、この後長い長い林道歩きが待ち受けていた。

エスケープルートとはいうものの、
最後の石畳のつらさはあっても、
高千穂河原へ下りる方が眺めはいいし、いいかも、

 


大幡の池

清々しい秋の1日をここで過ごせたのは、素晴らしい体験だった。

 


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