久住山
ご来光登山

牧の戸→久住山→中岳→天狗が城→星生山

2006年7月30日

photo : T.Maehara


 

梅雨明け前の大雨に注意とはいうが、
たった数日間で、降水量が1000mmを越えるとはただごとではない。
大きな被害をもたらした梅雨がいつの間にか明け、
一転、猛暑続きの毎日である。

 

お天気の具合もいいし、この猛暑である。
夏山は早朝登山に限るが、
もっと早い時間にとなると、ご来光登山だ。

 牧の戸を2時半に出発。
風が無く蒸し暑い。沓掛山の温度計は17℃を示している。

雲がかかったり晴れたりだが、満天の星空が広がると思わず歓声が漏れる。

  
久住山直下の避難小屋前にて

午前4時20分。
東の空がわずかに明るくなり始めた。


4時45分 久住山頂に到着。

避難小屋までは無風だったが、
明るくなり始めると地球の大気が目を覚ました。

猛烈な風。吹き飛ばされそうになりながら、
三脚を押さえつけながらシャッターを切り続ける。

祖母山系、阿蘇五岳

おーい、朝だよー!

祖母山も強風が吹き荒れているようだ。

まだ布団から抜け出せないでいる涅槃像

肥前が城も扇が鼻もまだ陽が届いてないが、空はすっかり明けている。


うっすらと空が焼けてきた。すると、

突然、大船山の上から朝日が輝いた。

風が騒ぎ、雲が流れる。
誰一人いない山頂の時間。

真っ暗な山道を一人辿ってきて、
自分は今ここにいる、と思うと、
風は冷たいが、体の芯は熱くなる。

まわりの山々も目を覚まし出す。

夜明けの空の色が深い紺色から、オレンジ色に輝き出す。
するとあたりから夜の気配が吹き飛んでしまって、
すっかり朝の色と染まってしまった。

大地に朝日が届くと、霧が湧き朝日が踊る。天使のハシゴも現れた。

阿蘇山もすっかりお目覚めだ。

夏の季節には珍しく空気が澄んでいて、
阿蘇山の姿もクッキリと映えて見える。


夜明けの時間を堪能した。いつの間にか6時を廻っている。
風が強いので、池の小屋で朝食を取ろうと向かった。

 

この時期のくじゅうはミヤマキリシマのように艶やかではないが、
クリーム色の花が満開のノリウツギの群落が実に見事だ。

御池
満々と水を湛えていて、いつもよりずっと水位も高い。

湖畔の道は水没していた。縁の上をぐるりと一周する。
上からの眺めの方がいいと思った。


池の小屋にて

サンドイッチ、スープ、甘夏のゼリーにコーヒー。
朝食をたっぷりととった。

朝食を山の上でとって、くつろぐのは目から鱗の心地よさだ。
もちろん、この青い空と朝日の輝きがあってこそだが。

う〜ん、これは病みつきになりそう、ヤバイ。

まず中岳へと向かう。

ここにもノリウツギの花が一面に咲いている。


中岳山頂

ここに来てやっと人にあった。
ポツリポツリと人が上がってくる。
そろそろそんな時間なのだと知る。

朝日に包まれた大船山。

池の小屋の向こうにはっきりと見える阿蘇五岳の姿。

坊がつるのキャンプ場にはたくさんのテントが張ってあった。

中岳より天狗が城へと向かう。


天狗が城にて。

御池 定点撮影

満々と湛える湖水と、すぐ岸にまで詰め寄るノリウツギ

くじゅうの遙か向こうの大地と山々。


いよいよ今回の山行きも帰り支度だ。
帰りは星生山に寄っていくこととしよう。

避難小屋手前の高台より

真っ青の空が清々しい、夏だ! 夏山だ1

  

星生山に駆け上がると、にわかにガスが広がった。

星生山山頂

しばらくまっていると、ついにガスが動き出した。
硫黄山の噴煙がたなびいているのが見え始める。

美しい光景。
いつ見ても何度見ても見飽きない光景。

星生山の山頂付近はママコナ群生で埋め尽くされていた。


地塘のある所

コバギボウシの群落

ほかにワレモコウやイブキトラノオ、ノハナショウブの姿もあった。

今日は一日中青い空と白い雲に恵まれた。
何年も通っていると、こういうご褒美もあるものだ。

それにしても今日のくじゅうを彩る花は、

なんといってもこのノリウツギだったと思う。


山歩きは始めてもう5〜6年にもなるが、ご来光登山は始めての経験だった。

初っぱなからこんなに天候に恵まれると、
深みにはまってしまうのもしかたないとも思えてしまう。

またそのうち、、、


|もどる|