大崩山

鬼の目林道〜鹿川越〜大崩山〜宇土内谷

2006年5月4日

photo : T.Maehara

T君のHP


 

宇土内谷から大崩山というコースは、
アケボノツツジを見るためのコースとして知られていると思う。

鹿川へ写真を撮りに来たり、昨年は鉾岳にも登りに来た。
鹿川のキャンプ場手前から入ったところが宇土内谷登山口だと思いこんでいた。
友人もそうだったらしく、2人して何の疑いもなく鬼の目林道へと入ってしまった。

そして大崩山登山口の案内までちゃんとあったのだった。
挙げ句の果てには「一番乗り」と勘違いをし、意気揚々と出発した。

    

一旦森の中に踏み込むと
何やら寂しい雰囲気。

踏み跡もまばらで、今にも消えそうだし、
絶えて人の入った痕跡が薄いようだ。

それでも所々に「山頂→」の標識。
導かれるまま進んで行くと、綺麗なカエデの新緑やら、

ミツバツツジの輝きに目が奪われてしまい、

さらに森深くへと入り込んでしまうのだった。

薄暗い杉林の中で、さすがに心細くなったのに、
またまたやってしまった。

「引き返せないという愚行」

ミツバツツジの出迎えに気をよくした私達はどんどんと先へと突き進む。

そして森の間から見える大崩山の姿から、真実を知ったのだった。
今辿っているコースは「鹿川越コース」だと。

かすかに残る踏み跡と山頂への案内にしたがって、
深山の山行きが続く。

時折、樹木の切れ目から大崩山の姿が覗く。

よく見ると山頂付近にはたくさんのピンクの花・花・花。
アケボノツツジだ!

深い原生林の登り、突然目の前に巨岩が立ちふさがった。
友人は岩の右、私は左を偵察。
岩の左側を巻いていくと、あった、あった、「山頂→」の標識。

ヒカゲツツジがひっそりと咲いていた。

誰も上がってこない山の斜面にしがみついて登る。
時折ミツバツツジやアケボノツツジが労をねぎらってくれる。

アケボノツツジも今が盛りのようだ。

この見晴らしが過ぎたあたりから、ススタケが生い茂ってきた。
背丈を優に超す高さ。誰も通らないのか藪こぎして進むほか無い。

しかも倒木もたくさんあって乗り越えるしかなかったり、
地面を四つん這いで通り抜けるほか無いところもある。

さんざん埃まみれ、草まみれとなってやっと、
大崩山の手前のピークにたどり着いた。

最近は何故かばてることが多い気がする。
今日もおにぎりが咽を通らない。疲れ過ぎか?

何か口にして元気を出さないと。
「エネルゲン」を飲み干すと、少し落ち着いてきた。
まわりの景色を楽しむ余裕も出てきた。

T君はいたって元気なのだが、
ばてていた私には1つ心配な点があった。

それは今まで登ってきたルートを戻る気がしないことである。
かといって、宇土内谷に降りるとなると、
とんでもない距離を歩くはめになるし、、、、

しかしとるべきコースは宇土内谷ルートしかないことは分かっていた。

さあ、大崩山山頂目指して出発。

綺麗なアケボノツツジに気をよくしたり、

まだ見たことのない祝子川からの大崩山の眺めも、
右側の視界が開けて祝子川方面が見えてきたりすると、
やはり元気が出てくる。

再びスズタケの藪こぎをしながら、
登り返すと人々の声が次第に大きくなって、
突然山頂に出た。

山頂ではたくさんの人が写真を撮ったり、食事をしたりしている。
私達が留まる隙間もない様子。
石塚まで進んで休息をとった。


石塚も人で溢れていたが、何とかスペースを確保し昼食をとる。

祖母山、鹿納坊主、お姫山、五葉岳、傾山が一望の下に。

見なれた姿とやや異なる傾山

桑原山と木山内岳


展望を楽しんだ後は宇土内谷へ

もちろんアケボノツツジの具合は?
登ってくる方に尋ねるとそれは素晴らしいとのこと。
急に元気になったのであった。

次から次にと現れる素晴らしいアケボノツツジに見とれて、
夢中でシャッターを切る。
天上の花園に帰りの行程のことなど、しばし忘れて楽しんだ。

鹿納坊主が見えてくる所では、さすがに花も痛んでいる。

気持ちは急に現実に引き戻された。
車を置いている鬼の目林道まで戻り、
自宅にはさらに車で3時間はかかるという現実が待っている。

ここが本来の登山口。来年は間違えることはないだろう。

登山口を出発してすぐ橋を渡る。渓流と緑が美しい。
先を急ぐ道ではあったがいつの間にか三脚をセッティングしていた。

帰路急ぐ車が次々と通り過ぎていく。
僕らもそろそろ急がないと。

道すがらついついカメラを出してしまうのだった。

2時間近くも歩いて見えた景色。
いつの間にか陽は傾き、鉾岳も雲に覆い隠されそうになっていた。
今日の長く辛い登りと夢のようなアケボノツツジの花園の山行きも終わりに近づいた。

しかし、車を置いているところまで、
ここからさらに、1時間以上もかかったのであった。

 


アケボノツツジが咲き乱れる夢のような景色

 


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