くじゅう黒岳

男池〜風穴〜高塚山〜天狗岩

2005年10月30日

photo : T.Maehara


 

先週の祖母山の紅葉は今一つだった。

しかしネットでの情報では黒岳、星生山の紅葉が素晴らしいそうだ。

さっそく黒岳へと向かった。
まだ暗いうちに男池園地へと着いた。

 

入ってすぐの橋は流されていて、
現在は簡易の架け橋がかかっていた。

まだまだ、森の中は暗い。先を急ぐ。

久しぶりの黒岳自然林の中の散策は実に気持ちよい。
徐々に森の中も明るくなってくると、
先を急ぐ足が止まりがちとなった。


虫喰の葉っぱ

     

シダの間から森を見上げると、、、

立ち枯れしたようなブナの巨木

そこにはびっしりとキノコがついていた。

    

朽ちて倒れた木は、すっかり苔に覆われていた。
やがて静かに土へと戻っていく。

かくし水から先へと進むと、
森の中が明るく開けた様になっている。
そこは黄色く色づいた葉の森だ。

こうなると先を急ぎたい気持ちより、
ここでしばらく佇みたい気持ちの方が強くなっていた。

時折、森の中を強い風が駆け抜けていく。

倒木の上に昨年芽吹いたと思われる木の子供も、赤く色づいていた。

一陣の突風が吹き荒れた。赤も緑も黄色もぐるぐる混ざりあった。

森がざわめいた。
ソババッケ手前まで来るにしたがい紅葉の具合も良くなってくる。


ソババッケ

平治岳斜面の紅葉に息をのむ。

今年の紅葉は素晴らしい、と誰もが感じた瞬間だった。

ソババッケから風穴方面へと先を急いだ。
所々、木々の間から黒岳の山肌の黄色や赤が目に飛び込んでくる。

森の中の見ては視界がきかないが、そんなところでは下を向いて歩く。
何かないかなぁ、、、。

ユキザサがあった。

 ヤツデの様な形の大きな葉っぱだ。

見事な紅葉に思わず見とれる。

緑のシダの上に真っ赤なモミジ

例年になく良い色に染まった。


風穴

 多くの登山客が風穴で大休息のようだ。

 

そして意を決するように、一人、また一人と山頂を目指して出発していく。

私も後に続いた。

青い空に輝く紅葉

上手い具合に白い雲が浮かんでいた。

急坂を少し登るごとに、視界が広がって、
大船山の山肌を彩る紅葉を眺め、
登り道に枝を伸ばすモミジにも目を奪われる。

今年の紅葉は赤色が鮮やかだ。
いろいろなグラディエーションの赤と、
緑色から黄色へと、これまだ移ろう色具合。


最後の急坂を駆け上がると、す
でにたくさんの人が詰めかけていた。

頂上は冷たい風が吹き荒れていた。

昼食をとりくつろいでいる間にも、
次から次へとたくさんの人が上がって来た。
三俣山も平治岳もその山裾は赤く染まっていた。

早々に退散して天狗岩へと向かう。

昨年の大船山の紅葉も素晴らしかったが、
ここ黒岳の紅葉も素晴らしかった。

天狗岩へと向かう森の中の道。

いろいろな紅葉が道を飾る。


天狗岩頂上より

朱から深紅まで、色とりどりの紅葉。

木の種類、陽の射し具合、勘の当たり具合などによるのだろう。
高塚山方面。
大船山も平治岳も一緒にカメラに収めた。


初めてといっても良いくじゅうの素晴らしい紅葉に、
すっかり満足してしまった。

名残惜しくもあるが時間も過ぎてしまっている。
帰路につくことにした。

風穴への下りが続く。

紅葉が素晴らしいので、
いっこうに苦にならない。

登るときとは光の方向が異なるため、
同じところでも受ける印象は異なってくる。

たくさんの落葉と、緑鮮やかな草の葉の対比

今年のの紅葉の色はズバリ「赤」だ!

しかし黄色から赤までのいろいろな紅葉が入り交じる風景こそが、

九州の秋の色だと思う。

このような色合いを美しいと感じる。


 ソババッケへ

     

森の空気と秋の色に囲まれて幸せな1日だった。
ここにもあるよと大きなモミジの木が呼びかけた。

ブナの紅葉も渋くて良いものだ。

傾かけた光がスポットライトのように
色づいた木を照らして浮かび上がらせた。

 

たくさんの人で賑わった黒岳だったが、
峡のこの紅葉を見れば仕方がないと思うほど。

 


阿蘇北外輪山には光芒が降り注いだ。


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