鹿川渓谷

2005年8月28日

photo : T.Maehara

同行者のHP


 

7月のくじゅう、8月の北アルプス登山で膝を痛めてしまい、意気消沈の日々を送っていたのだが、
1年ぶりとなる鹿川撮影行に出かけることができた。

沢靴を持って出かけるというだけで、気持ちはすでにわくわくしている。

 

待ち合わせ場所の日之影町青雲橋
早くついたら朝焼けが出迎えてくれた。

 

槙峰より川を遡ること17km


途中の橋の上から川の景観を撮ることに。

雲がかかって今にも雨が降り出しそうな天気だ。
巨岩の形に目を奪われる。

恐竜の足跡の化石を見ているかのような模様。これも甌穴の一種だろう。

澄んだ川面に白いしぶきや泡が流れて模様を作っている。

とうとう雨が降りだした!

雨が水面をたたく風情が、何やら心地よい。


空が明るく、そんなに強い雨ではないからだろう。

雨に潤う川の情景

立ち去りがたい風景だった。

 


 

上鹿川のキャンプ場横にある駐車場に車を止め、
昨年辿った上鹿川ではなく、その下流の鹿川渓谷へむかう。
鹿川山荘の少し上流地点に車1台が停められるスペースがあり、
そこから渓谷に下りる道がつけられている。
今日はここからのスタートだ。

 

渓谷沿いには立派な遊歩道がつけられていた。
一般客も心配なく辿られるようになっている。

時折雨が降り出してはまた止むという天候だ。
写真を撮るには、またとない絶好のチャンスともいえるだろう。
雨に濡れた岩肌が美しい。
白糸のような水の流れと瀬音に包まれて、
私達はもう別天地に遊ぶ心境となっていた。

滑床の渓谷を滑るように水が流れていく。
渓谷の風景に導かれるように、下流へと辿っていった。

すり鉢のような川岸の岩肌が独特の味わいを醸し出している。

するとまた雨が降ってきた!

川面をたたく雨の風情を間近に堪能した。

濡れた岩肌が逆光に黒光りした。


雨が上がると滑床の上を流れる水の上に、光の模様が現れた。

うずまく形

 渓谷の空気を丸ごとあじわう

 イワタバコの花を見ることができようとは!

 水の流れに吸い込まれそう。

コバギボウシの花咲く日陰の岩


甌穴も見られる。変化に富んだこの渓谷にすっかりはまってしまった。

     

清らかな流れ。
浅い瀬に立ち、冷たい水の流れに心も洗われた。

お盆を過ぎすっかり盛夏も峠を過ぎた感があったが、
こうして水遊びをしていると、
まだまだ暑い夏が続いて欲しいとさえ思われてくる。

迸る水の流れにぐんと近づいてみた。

  

透き通った水の流れにすっかり魅了された。

 瀬音だけが響く。

川を遡ってきたが、どうやらここまでのようだ。
ここから先はまた遊歩道へと戻ってさらに上流を目指すことになる。

対岸に渡って木洩れ日の渓谷を感じたとき、

お腹が鳴った。

流れ落ちる水の軌跡。

ずぶぬれ覚悟で腰をつけて撮った1枚。

川面で跳ね返る光がゆらゆらと揺れる岩肌が印象的だったが、
写真に撮るとその動きは分からなくなっていた。

     

 


 

昼食を済ませたあと、ほんの少しだけ水浴びをした私は、
心も体もすっかり爽快になっていた。

 

遊歩道へと戻りさらに上流へ。

     

すると川が広がった一枚岩の上に、巨大な岩が数個ゴロゴロと転がっているところに出た。

ここは2003年に前田真三賞を受賞された佐藤俊泰氏の写真の中で、
「神庭」と題されたところ。

私もこの不思議な空間を撮ってみたのだが、、
もっと感じる気持ちが欲しいと思った。

さらに上流へと進む。
上鹿川のキャンプ場も近づいていてこのあたりは水遊び場に指定されていた。

そういえば今日は8月28日だ。
夏休み最後の日曜日のはずなのだが、
子供の声どころか、誰一人人の姿を見ることがなかった。

旅の終着点

 

歩くたびに痛みを感じていた膝も、あまりの気持ちよさにすっかり忘れてしまっていた。
山の頂ばかりを目指すのではない、こういったハイキングもまた格別だ。

 


 

神庭*

*佐藤俊泰氏        

 


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