古祖母山

2005年5月3日

photo : T.Maehara


 

 

GW期間はお天気も良さそうだ。
5日には友人と祖母山を巡る予定ではあったが、
そのルートから外れている古祖母山へと行ってみよう思った。

5日に備えてあまりハードにならないように心がけて。

やや遅めの出発だった。

すでに南郷谷は夜が明けている。
うっすらと朝霧がかかり清々しい眺めだ。

奥阿蘇大橋の上より新緑の谷を俯瞰する。
奥には阿蘇根子岳、高岳の頂が僅かに覗いている。

 

ループ橋の上から、
雲海が広がる高千穂野町の方面を見て、しばし見とれた。

このあたりは霧が立ちこめやすく雲海の名所でもある。

太陽の光次第では黄金色に輝く一瞬も。

 


高千穂町より県道8号線を尾平トンネルに向かって登り詰める。
谷間の長閑な村の風景は、心懐かしい感じがして私の好きなところでもある。

谷間の村の夜明けは遅い。

 

段々畑はよく手入れが行き届いていて、
村の人々のこの土地に対する愛着の情が伝わってくる。

 

ヤマブキの花。この時期、この道沿いで、毎年出迎えてくれる。

 


尾平トンネル(大分県側)より祖母山を見上げた。

すでにたくさんの人が詰めかけていて、朝7時半で駐車場は満杯となった。
お目当てはやはりアケボノツツジだろう。

登山口より縦走路出合までは急坂である。

初めてこのルートを取ったとき、
登山道の状況が分からず、ばてたことを覚えている。

今日はゆっくりと上がることにした。

途中の崩落場より大障子が見えた。

萌葱色の木々。真っ青の空!

2度目ということもあってか、ばてずに登り切ることができた。

縦走路へとでた。
新緑が空を覆い、さわやかな風が吹き抜ける道だ。

   

歩みを進めるとすぐにミツバツツジと出会う。

木洩れ日に輝いて美しい。

なだらかな登りが続くこの道も、こうして上を見上げながらの歩きが続く。

次々と印象的な光景が続く。足下に注意!

花に感激し、新緑に浮かれて足は止まりがちだ。

威風堂々のブナの巨木が現れた。

    

このブナの木に敬意を表して記念撮影。

北の視線が開けてアケボノツツジと祖母山が見えた。

ザックを下ろして祖母山とアケボノツツジを絡めて記憶に焼き付けた。

青い空が印象的だ。

崖を下り、腰をかがめてアケボノツツジを見上げてみた。

たくさんの人が歓声を上げながら通り過ぎる。
しかしここまで下りてきて写真を撮ろうとする人は少ない。

山を歩くのも楽しいし、お目当てのアケボノツツジを見られたのは喜びである。
その上私は写真まで楽しもうという欲張モンだ。

祖母山とアケボノツツジ

遠くにはくじゅうの山々。

縦走路は雲ひとつない好天の下明るい日差しに包まれ、
萌え始めた新緑の中を通り過ぎるさわやかな風に満ちあふれていて、
1年で1番心浮き立つ季節だ。

アケボノツツジの大振りで妖艶な花に魅せられて以来、
毎年この地へ通っているが、今年ほどの花付きのいい年はなかった。

素晴らしい花っぷりだ。

運良く倒木を避けて今年も元気に花をつけている姿に感激。

陽の光を受けて輝く。

夢見心地の山行きとなった。

痛々しい姿。幹の途中からぽっきり折れてもなお、
必死に生き抜こうとしている。

 

ハシゴ場まで来ると山頂はすぐそこだ。
狭い山頂にはたくさんの人がいて、
すでに昼食をとりながらの歓談で湧いていた。

     

私は北の方へ廻り、祖母山の眺めの良いところに陣取って、
花と山の景色を独り占めにして昼食をとった。

麓から押し寄せる波となって山頂へ登り行く新緑。

遠くにはくじゅうの山並み。

傾山の姿も今日はすぐそこに感じられる。

古祖母山の手前のピークの直下はアケボノツツジのピンクの花で染まっていた!

登山口の尾平の森。

今朝は遭難された女性の捜索でヘリコプターが上空を飛んでいたが、
お昼前より静かになっていた。

帰宅してからその女性の訃報をニュースで聞いた。いたたまれない気持ち。

見事なアケボノツツジの群落だ。来年もまたこのような姿を見せて欲しい。

 


花と祖母山の眺めを満喫して下山することにした。

今日は1日中好天に恵まれた。

標高が下がってくるとミツバツツジの姿に再会。

シャクナゲの花もそろそろ見頃となるだろう。

春はこうして過ぎ去っていく。ミヤマキリシマの季節なるともう梅雨入りだ。

新緑の森を下っていく。

たくさんの登山客が登ってくる。
みんなアケボノツツジを楽しみにしている様子。

期待に叶うこの日となることだろう。

大障子の姿と緑鮮やかな眺めを瞼の裏に焼き止めた。

登山口より再び祖母山の姿を見上げた。
朝の光に照らされた姿と違い、緑が濃く感じられた。

あさってまた来るよ。この山へ再び立つぞという思いにひたる。

 


毎年、祖母山に通うわけ。

そう、それはあなたに会いたいからだ。

 


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