大船山

ガラン台〜大船山〜坊がつる〜鉾立峠〜沢水

2004年10月17日

photo : T.Maehara

同行者のHP


 

ここ数日は朝晩に冷え込むようになってきた。
しかも天気予報は快晴。大船山を目指すことにした。

 

今水への分岐を通り過ぎ、ゲート直前まで車を進めた。
上のガラン台まで車が通れば良いのだが。

ガラン台からの日の出を期待して登り始めたが、いつの間にか後の山に陽が昇っていた。
薄暗い雲の底から赤い光のカーテンが下りていた。

私たちはその光芒を佇んで見守った。

 

上空の空が黄金色に輝き始めたが、雲の底からの赤いカーテンは消えない。

 

あたりが明るくなって、夜が明けたことに気づいた。

 


 

やがてガラン台に着いた。空はどんよりとした雲で覆われている。
またしても晴の予報は裏切られたのか?

あとから晴れると自分に言い聞かせながら柳ガ水方面へと足を向けた。

     

木陰にひっそりとウメバチソウ。

柳ガ水

森の中を登っていく。大きな岩にしがみついて枝を広げる樹木

すでに花はその種類は少なくなっていた。

ヨメナはまだまだ元気だ。ヤマゴボウもまだ残っていた。


 

入山公墓

ガスがかかってひっそりとした雰囲気に覆われていた。

入山公墓から本道に出会う直前、大きな木が折れて道をふさいでいた。
倒木の左へ迂回し、枝をかき分けながらやり過ごす。

無残な姿に心が痛むよ。

 

今年は台風が相次いで襲い、あちらこちらの山々で倒木が起こっている。
これも自然のサイクルというのだろうか。いつになくその傷跡は深いように感じられる。

 

鳥居が窪もガスに覆われ、しかも花はリンドウが数株。

時折、雲が晴れるような気配もあるが、すぐ再び、あたりは白く霞んでしまう。
あまり急いで上がっても山頂はガスで何も見えないだろうとは思いながら、
じっとしていても所在なく、山頂を目指す。

山頂が近づいてきて岩場が見えてきた。見晴台からも何も見えない。

やっと山頂直下のお地蔵さん?へと登ってきた。この角を廻れば山頂はすぐそこだ。

強い風とガスの中、
私たちはドウダンツツジの色づき具合を確かめるように、ゆっくりと足を運んだ。

あまり色づき具合はいいとは思えないが、
ガスがかかって却ってしっとりとした趣ではある。

 


 

大船山山頂に着いたときは、薄暗いほどのガスで覆われていた。
時折さぁーと青空が現れては、再びガスに包まれるといった具合。

しばらく晴れるのを待つこととして、はやい昼食をとった。
食事を済ませ、お喋りをしていると、
あたりに光が射し込み青空が出るようになった。

 

さあ休息は終わり。カメラを取り出した。

 

御池もどこにあるのか分からないほどのガスだったが、
ぱぁーと晴れて、真っ赤に色づいたのその姿が現れる。

おおー、わぁー、周囲からも歓声が上がった。

眼下に紅葉の山と、その下に広がる雲海。

山頂は一気に活気づいた。

今日はカメラマン達がやけに多い。その中の2人が私達なのだが。

先週、祖母山でばてた私は柔な三脚しか持ってきていないし、
望遠レンズも家を出るときに置いてきた。
しかし立派な三脚と重そうな望遠レンズを手にしたカメラマン達を見ると、
自分がちょっと情けなかったなぁ。

九重の山々

それぞれの頂を踏破して、すでになじみが深い山々ではあるけれど、
いや、だからこそ、それぞれの頂を目で確認してしまう。

紅葉と雲海

今日という日がちょうどいい時期だったのだろう。

これほど赤く染まった姿は初めてだった。

池の畔も橙色から深紅までの、赤いまだら模様が素晴らしい。

大船山の斜面も錦絵のように色づいている!

眼下の緑との対比。先週、祖母で味わったものとは比べようもないほど色鮮やかだ。

山頂から段原を見下ろす。紅葉写真の定番風景だが、ガスで見晴らしは悪い。
しかし紅葉の色づき具合は良く、目下、下降中だ。

 

 
 
 

山頂で随分と時間を過ごした。
食事をしてガスが晴れるのを待ち、
やっと晴れたら感動の連続だった。

時間が止まっていた。

ようやく重い腰を上げ、予定していたコースである立中山を目指す。

しかしまたしても、山腹の色模様に足が止まる。
もうなるようになるさっ。

 

逆光にドウダンツツジの赤が燃え立った。

段原から下りる途中、大船山をふり返った。
山腹の秋模様に息をのんだ。

名残惜しさを振り切って大船山をあとにした。

 


 

どこかで立中山への標識を見落としたらしい。
途中に、それらしきところがあったのだが、木の枝を積んで塞いであったところだ。

 

やがてネズミ色した三俣山が目の前に聳え立った。

三俣山の紅葉は大鍋、小鍋の中だけなのだろうか?
まだ私は三俣山の紅葉は目にしていない。

坊がつるの秋

大船山山頂は雲の中だ。

鳴子川の橋を渡って法華院温泉へと向かう。

法華院温泉から眺める坊がつる

楽しそうにお弁当を広げるパーティがあった。

アセビの実の渋い赤が青い空に映える。

ススキの穂が風に揺れる。

冬へと向かう一抹の寂しさが漂っていた。

三俣山。こちらから眺めたのは初めてだ。
一番高く見えるのが第4峰か?

 

鉾立峠

 正面は白口岳だ。

鉾立峠から佐渡窪へと向かう。

山の斜面に降り注ぐ斜光に木々が光る。

佐渡窪へ

斜面に水の流れが光る。

このあたりももう2週間もすれば紅葉の時期となるだろう。

白口岳

ここから見上げるとこの山の姿も秀麗だ。

赤く染まる山肌もあった。

青空が広がって、いつの間にか秋の行楽日和となっていた。

光る斜面

佐渡窪のススキ野で、またもや足が止まる。

紅葉が進むとここも見応えがありそうだ。
11月の上旬あたりはどうだろう。

 青空に白い雲、紅葉の山!!

日が傾き、ちょうど山肌を掠めて陽が降り注ぐ。
グッドタイミングでここを通ることができ、
このような不思議な光景を目にすることができた。


 

鍋割峠を過ぎ朽網分れを目指す。

だらだらとした長い道のりが足にこたえてきた。
鉾立峠から沢水キャンプ場まで4.5km(だったかな?)
相次ぐ台風の影響なのか、枝が散乱していた。
もともとゴロゴロとした石の多い道だ。
歩きにくく疲れるルートではある。

 コナラの林

 朽網分れ。もうすぐだ。

 

沢水から先に置いていた友人の車で登り口へと向かった。
時間がかかりすぎたため、楽しみにしていた七里田温泉は取りやめとなった。

 


 

熊本県七城町の迫間川に架かる橋の上から、
一面のコスモスと真っ赤な夕日に思わず車を停めた。

 

九重大船山の紅葉に魅了され、帰り道にも、
このような光景を目にすることができて、本当にいい一日だった。


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