祝子川源流
三里河原

2004年8月22日

photo : T.Maehara

同行者のHP


 

かねてより一度行ってみたいと思っていた、祝子川源流・三里河原行きが実現した。
3人とも仕事などの都合で出発できる時間が異なるため、前日は延岡のビジネスホテルに宿を取ることにした。
家から登山口まで4時間を要するため日帰りは無理と考えられたからだ。

Kさんとホテルで待ち合わせ、近くの居酒屋へ向かう。地鶏で焼酎が進み盛り上がる。
もう一人の友人、T君とは連絡がつかず、そのままホテルへ戻ったところ、
別口で知らない人と酒盛りをしていたらしい。

Tくんと部屋でオリンピックを観戦しながら、12時くらいまで話が弾んでしまった。

 

7時過ぎに登山口に着いたときにはすでにたくさんの車が止まっていた。出遅れたかも?
天気予報では曇時々晴、ところにより雨・雷ということだが、今のところ大丈夫そうだ。

 


登山ボックスに記載してさあ出発。

薄暗く湿った森の中の道を進むと、やがて大崩山荘に到着。

絶えず瀬音がきこえている。

再び見通しの利かない道をひたすら進む。風が入らずかなり蒸し暑い。
支流の沢を何度も渡る。水はすこぶる美味い。

岩肌が迫っているところはこうしてロープに掴まってトラバースする。
ロープだけが頼り。体重をかけるとプツッと切れないか不安になる。

木々で囲まれて展望が利かず、あまり怖さを感じないのだが、
実は相当危険なところだと徐々に感じ始めた。ちょっとやばいかも!

みんな無事に渡り、何事もなかったかのように先に進んだ。

湧塚尾根への渡渉点
吐野までの中間点あたりか。

うっすらと霧がかかり森に立ちこめてきたが、これ以上霧が深くなることはなかった。

樹間よりかすかに見えるワカサ渕と滝。

森の中を歩いているかのような錯覚に陥るが、
実はV字谷の絶壁にようやくつけられた道筋を辿っているに過ぎない。
木々の茂みが遙か下を流れる川筋を隠しているのだ。
しかし、そうでなければとてもこんなところを平気では通れないだろう。

巨大な岩がゴロゴロとしているのに圧倒される。

 


五葉ダキ

巨大なスラブでしばらく休む。

下は絶壁だ。雲がかかっていて、残念ながら大崩の山々は見ることができなかった。

      

ひとしきり写真撮影を楽しみながら過ごした。

五葉ダキの先にも、下が開けて落ち込んでいるところがあり、
またしてもロープに命を託してのトラバース。

転落事故が起こってもおかしくないところだ。


 

やっと吐野に到着。

そこは緑を映して流れる祝子川源流の入り口だ。

 流れる水は透明だ。 一気に涼しくなった。

吐野の下流にも行ってみた。


緑と渓流、新緑や紅葉の季節はさぞ綺麗だろう!


コバギボウシ


瀬音が身体に響く

 

3人とも沢靴に履き替え、袋に詰めてここに置いていく。
いざ三里河原へ向け出発。

水量は思ったほど多くはなく、難なく渡渉できた。
しばらくは左岸を渡る。時に水の中に入って進む。
これが気持ちいい。夏はこれに限ると思った。

 


しばらくして瀬戸口谷出合を過ぎる。

釣り人が竿をたれていたが、釣果は今一つの様子。

倒木が川をまたいでいた。

岩肌は所により変化する。
このような黒っぽい所、岩がゴロゴロしたところ、赤茶けた滑床など。

  
うっすらと川面に霧が立つ。水しぶきを踏みながら進む。

 


モチダ谷出合

まさしく幽谷、秘境だ。夏の暑さをすでに忘れていた。

ここは左岸をやぶこぎして本流の上に出る。

滝の上に出ると、エメラルドグリーンの渕が眼下に見渡せた。

そのすぐ上には巨岩がごろり。

 

スローシャッターで2つ流れを撮し止める。

流れはあくまで透明で、日光に輝いて眩しい。


さらに上流へと足を進めたが、この上にあるという大滝の姿を見ることができないまま時間切れ。


ここが今回歩いた三里河原の最奥。

引き返す途中の川面に映った緑に目が止まった。

新緑の頃だったなら、もっと綺麗だろうな。

 緑を映して流れ去る。

 

モチダ谷出合まで引き返して昼食をとった。
名残り惜しいが、今日の所はこれにて帰路についた。
三里河原最奥への旅は、いつかまたの機会のお楽しみとなろう。


一枚岩の川の中をしぶきを上げて進んでいくと、、、

 

渕となったところに魚影が見えた。

山女が悠々と泳いでいく。中には尺ものに近い大物も。
しかしその姿を写真に捉えるのは意外と難しかった。
 


 

沢歩きを楽しんだ今回の祝子川源流の旅は涼感たっぷりのものとなった。 

惜しむらくはもう少し時間が欲しかったことだけ。


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