三俣山
長者原〜雨が池〜三俣山〜指山〜長者原

2004年7月19日

photo : T.Maehara


 

雨が池のノハナショウブと三俣山の緑の山頂が今回の山行きの目的だが、
ノハナショウブは朝の光の中で写真に収めたいと思った。

以前三俣南峰より雨が池に急降下したことがあり、また昨年は指山から三俣北峰へ登ったこともある。
今回は逆コースとはいえ、だいたいの感じはつかめている。
しかし、雨が池からの登り口と北峰から下りに若干の不安を残したまま、雨が池へと向かった。

 

三俣山山頂は雲に隠れている。天気予報では山のお天気は当てにならない。

 


自然歩道に入って間もなく瀬の音がしてくる。
ふだんはさっさと通り過ぎるところだが、今日はちょっと下りてみることに。


なんでもない流れがそこにはあった。山の麓では至る所でこのような湧水が見られるものだ。
水は山とそこに生きる樹木によって生み出されている。

枯れ沢

やく1年ぶりにここを訪れたが、いつの間にか立派な橋がかかっていた。

 

その枯れ沢の斜面にはいろいろな花が咲いている。


ヤマアジサイ、ヤマブキショウマ、オカトラノオの他、痛んでしまっているツチアケビの姿も。

雨が池が近くなると急に視界が開けてくる。そこにノアザミの花。

ウツボグサはようやく花が咲き始めた頃だった。

三俣山頂は相変わらず雲に覆われている。


今日はノリウツギが綺麗だ。満開となる前が花の痛みもなく美しい。

長者原方面

 雨が池手前にホタルブクロ

ここにはヤマアジサイの群落がある。今日はヤマアジサイの花がとりわけ華やかだ。


 

雨が池入り口の岩場

以前三俣山から下りてきたとき、樹木帯を抜けると目の前に水たまりが広がっていた。
そこを左へと進み、ぬかるみにはまりながらテープを目印に進むと、このあたりに飛びだしたことを思い出す。

しかし今回は三俣山への道は見つけることが出来なかった。
雨が池のノハナショウブが目当てだったので、あまり探し回らずに先を急いだ。


 

雨が池

  

コバギボウシ

イブキトラノオの穂先が風に揺れている。

     

マツムシソウが一株咲いていた。


 

ノハナショウブ

 


まだ綺麗な花も残っていた。


そして蕾も

朝日に輝くノハナショウブ。


お花畑の上を風が走る。

平治岳の姿も見えた。

このところの高温と乾燥で、かなり痛んでしまっていた。
やはり先週がベストだったみたいだ。

4年前に見たときはもっとお花畑は広かったようにも感じたが、
再び、ここで会えたことに感謝した。


 

いよいよ三俣山へと向けて出発した。
たしか雨が池から坊がつるへ抜ける岩場を過ぎて、
いつも僅かな水がしみ出しているところにも三俣山への登り口がある。

 

    
この標識の裏手にひっそりと「三俣山」の案内があった。


 

山頂は見えず。 山麓は真っ白なノリウツギの花でいっぱいだった。

低木の中を踏み跡だけを目印に先へ先へと進むと、一面の草原へと出た。
なおも道は定かではない。さらに踏み跡をたどって進むといつの間にか樹木帯へと入っていた。

三俣山への登り道に入ったのかなと感じたが、前回辿った道はとうとう分からずじまいだった。


木の下にひっそりと咲いているのは、
ベニバナニシキウツギのようだが、今頃なの?

登山道と言うよりは樹木の間を縫って登る感じだ。

しかしこの樹木帯の下はヤマアジサイで覆われていた。
ここはヤマアジサイのプロムナードだった!!!

一面のヤマアジサイ

僅かについた道をひたすら登っていく。

 

急勾配な上に風も入らず、気がつくと水をかぶったように大量の汗が噴き出していた。

 

このコースは灌木帯が多いため今日は始めから長袖だった。
半袖に慣れきっていた体が悲鳴を上げたのか?
それともこのところの猛暑にビール漬けになっていたせいかも?

ともかくシャツを脱いで梢にかけ、しばしクールダウンを図る。

 

周りを見渡すと繊細な苔がびっしりとついた岩がある。

これは美しいと思った。

10分ほど休息をとり再び登り始めると、樹間より雨が池が見下ろせた。

雨が池のその向こうは湯沢台だ。かすかに道もついているのが分かった。
地図では吉部から坊がつるへの道へと繋がっているようだ。

湯沢台にはもしかするといろんな花が咲いているかもしれないと睨んだのだが、、、、


 

空が開けて風が通るようになったと感じると
、突然、小鍋の縁に上がってきた。

 南峰の方へと進む。

 

小鍋の内側は緑で眩しかった。

 

大船山と坊がつるが一望の下に。気持ちいい風と眺め。
これまでのつらさが吹き飛んだ。これが山歩きの醍醐味!

 

しかし大鍋へと登ってくるうちに再びガスに覆われてしまった。な〜んにも見えなくなった。

 

ノリウツギの花。蕾が赤いものもあるようだ。

 このほかイタドリの花も咲き始めていた。


 

一気に三俣山南峰へと登ってきた。

誰もいなかった。周りは何も見えなかった。

 

一息ついていると急にガスが晴れて、突然目の前に本峰と北峰が姿を現した。


急いで第4峰への道を確認して、さっそく向かった。
  

第4峰には家族連れがいたが、再びガスに包まれた。
そのまま三俣本峰へと向かった。

 

 三俣本峰

登ってくる人も数人しかいない。

 

再び雲が流れはじめ、九重の山々が見えそうになったのだが、、、ここまでだった。

 

山頂からの眺めは諦めて、北峰へと向かった。

 

大鍋の底もよく見える。高度感を感じた。ガスが急にきれると今いる高さが現実のものとして返ってくる。


三俣本峰から北峰へと下る道は、凄まじい急坂だ。
ここより急な坂はどこにもないと思う。

 

鞍部にて

 

本峰を見上げると急坂が迫ってくる。

大鍋がよく見晴らせた。

反対側は長者原方面 厚い雲がかぶっている。

これから向かう北峰。

 斜面にサイヨウシャジンの姿。


 

三俣北峰

まだ時間は早かったが、ここで昼食をとった。
雲がかかったり晴れたりと、展望は今一つ。

 

しばらく休んでいよいよ下ることにした。
少し本峰側へ引き返すと赤いテープの目印がある。ここが指山への下り道だ。

またガスがかかってきた。

 

急坂を慎重に下る。結構な下りであるが、
本峰からの急坂からすると大したことはないように思える。
人の感覚は相対的なものだと実感。

 

ぽっかりと下の景色が覗く。いよいよハシゴ場だ。
奈落の底へと繋がるところ。ロープをしっかり持ち、足場を確認しながら下った。

     
一息ついた。ここが懸案の場所だったのだ。雨の後などはさらに注意が必要だろう。

 

ハシゴ場からの眺め

 

 

   
さらに下ってきた。指山がすぐそこに見える。

樹木帯を抜けると草原に出た。ふり返ると三俣山の姿。

深い草原には道らしきものはないが、黄色のテープにしたがって進むと指山山頂へと登って行けた。

 

指山 1449m
意外と標高があるのだ。なめてかかるとこの山だけでばててしまう。
昨年登った時を思い出した。

 数人が昼寝をしたり、お弁当を食べたりしていた。

長者原が眼下に広がる。

指山からの眺めもそうそうに下った。

 

    

クサレダマ

 自然歩道へと戻ってきた。


時間的にまだ正午を過ぎたばかりである。このまま長者原へ向かわず、
右へと進路を取った。このまま進むと長者原〜雨が池の自然歩道へと通じているはずだ。


ホウノキ

(トチノキと思ったが、よく見ると掌状複葉ではなく単葉が集まっている)

延々と続く自然林


ただの山道と同じ。かなり荒れていた。

やっとベンチのあるところへついた。余計な回り道だったと感じた。

 

 

しかし炎天下でも森の中は心地よい空気で満ちていた。
これが魅力の遠回りだったのだが、さすがに疲れていたのだった。

 


 

翌日目が覚めると、なんだか肩や腕がこわばっている。
変なところがこわっていると思ったのだが、
昨日は両手両足をつかっての、上り下りの連続だったのだった。
 


 

本日のコース 

 


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