吉部〜坊がつる〜長者原

2003年 6月8日

photo : T.Maehara


ちょうどミヤマキリシマの最盛期ではあったが、今日の目的はズバリ写真を撮るだった。
そこでピークハントはせず、ゆっくり歩けるコースを取った。
ふつうなら4時間もあれば充分なこのコースを8時間もかけ、
じっくりと自然と向き合って過ごせたのは、写真を撮るという行為の素晴らしい一面だと思う。

 

 

夜明け前の阿蘇外輪山

 

やまなみロードに日が昇った。うっすらと丘陵が浮かび上がってくる。

 

九重連山の陰に隠れた朝日が光彩を放つ。すじ雲がすがすがしい。

 

長者原に6時に到着するもすでに駐車場は満杯。
今日こそ九重の山々が最も賑わう日なのだ。
先週山開きを終え、ミヤマキリシマの最盛期を迎えた。

 


 

吉部より入ると杉林だ。しばらく歩くと急坂にかかる。
しかし20分も登るとなだらかなハイキングコースと変わる。

 ここで自然利の中で見つけた小さな命の輝きを探しながら歩く。

 


では、小さな命をご覧下さい。

 

急坂の途中で早くも三脚をおろし、
苔がびっしりとついた朽ち木にはえたキノコを撮る。


整った丸い形が面白いと思った。

上を見上げたり、周りをきょろきょろしながら被写体を探して歩く。

頭上に輝く若葉を見つけた。


まだ若々しい葉っぱが光を受けて輝く。

今度は足下に、、、


名も知らない小さな虫

木の根っこにキノコ。  曲がりくねった幹をもつ木。
     

よく目を凝らしていくと、いろんなものが見えてくる。
この一瞬が面白いし、気持ちいい。

     日溜まりの草地にはハルリンドウが咲きほころんでいた。


 

暮雨(くらぞめ)の滝

朝日の光彩が清々しい


湿った岩が美しく輝く。

今日は水量が多いと思った。


水の落ちる音と、しきりになき響く鳥の声

揺れる木の枝が涼風を感じさせる。


流れ落ちる水音うるさいほどの鳥のさえずりも、次第に意識の底へと沈み込んで消えた。

岩の表面にはびっしりと苔がついている。


静かな時間が過ぎていく、、、

涼しい風とゆらゆらと煌めく光芒

     

存分に滝での時間を楽しんだ。

 


湯沢の森を抜けると坊がつるも、もう一息だ。

 

坊がつるに初夏の風が吹き抜けた。

三俣の姿を目に焼き付けた。

坊がつるにはたくさんの人、人、人、、、


ここで休む人、大船を目指す人、平治岳を目指す人。

 

私たちはここで引き返す。
先を急がない山歩きはまた格別だなぁ。

 


鳴子川のせせらぎの光が織りなすリズムをカメラに収めたいと思ったのだが、、、


なかなか、思うような光が捉えられない。
きらきらしたせせらぎの情景がもっと出せたらなぁ!

木陰に揺らぐ光と水の流れを、ようやく捉えられたかな?


眩しい煌めきが、却って涼しさを運んできた。

坊がつるを離れ、雨が池コースを取る。


途中の登り道で出会った、苔の模様を捉えた。

日溜まりに浮かび上がる一枚の葉っぱ。


柔らかな光に包まれていた。

     
    登山客が通って深くえぐられた道の側面に大きく広がった苔の固まり。

大きな岩の表面にみっちりとついた苔が異様だ。


すごい緑の岩。


雨が池にて。今日もここには池はなかった。

たくさんのピクニック客で賑わっていた。


ミヤマキリシマも今週で最後だろう。


再び、自然林の中へ。


お昼過ぎともなると、森の中にも光が射し込んでくる。

帰り道でもあたりをきょろきょろ。
大きい葉っぱをみーつけた!


5葉の大きい葉の持ち主は、、、ウコギ?

岩の上に敷き詰めたような苔とツタの若葉が木洩れ日の光に照らされていた。


林の中の静寂

 


長者原のタデ原についた。もう夏の日差しがあたりに満ちていた。


アザミの花もまだ咲きそろったばかりのようだ。

 


タデ原から

  
ゆっくり歩いて、じっくり見て歩いた一日だった。
ミヤマキリシマだけが旬じゃないと知った。


|もどる|