稲星山・白口岳
南登山道〜稲星山〜白口岳〜沢水

2003年 6月1日

photo : T.Maehara

同行者のHP


6月1日は久住山の山開きだった。この時期ミヤマキリシマの咲くこの山はたくさんの人で賑あう。
そこであまり人の多くないと思われる南登山道から上がり、
やはり人混みを避け久住山には登らず稲星山、白口岳を目指した。

 

 

 

まず沢水の展望台駐車場に車を置き、久住山南登山道から稲星山を目指した。
台風が足早に駆け抜けた朝、九重山塊にはまだ雲が残っていたが、昼前には晴れ渡ることだろう。

牧場横の駐車場からなだらかな草原地帯を抜け、まずは猪鹿狼寺(イガラジ)本堂跡へ。
牧場道の脇をホンドウ(本堂)川が流れ、せせらぎの音が聞こえる。

 


九重スカイラインの下のトンネルをくぐると、鬱蒼とした森の中にはいる。
薄暗い径の脇には白く浮かび上がってひときわ目立つ花が咲いていた。


コガクウツギ

今は小さな石堂しかない猪鹿狼寺本堂跡

起源は最澄が開基したと伝えられる。

岩にびっしりとついた苔がみずみずしい。

 

七曲がりと称される急峻な杉林を七回以上折り返しながら登って、やっと視界が開けてきた。

 

 久住山 山頂は雲に隠れて見えない。

稲星山 

下を見ると霞んだ瀬の本高原が見渡せる。


このあたりではミヤマキリシマは満開だ。


美しく咲きそろったミヤマキリシマをどうぞ!

見上げるとツクシドウダンの花が残っていた。

さらに稜線を登っていくと、足元にびっしりとツクシドウダンの落花。ミヤマキリシマの花も一輪。
お膳立てはすでにととのっていた。
これは「ヤラセ」ではありません。

 

徐々に雲が晴れて九重山頂に人影が見えてくる。
結構たくさんの人が上がってきているようだ。


高度を上げるに従い蕾も見られるようになった。

 マイヅルソウ

イワカガミ すでに花を落としている。
艶やかに照る葉が美しいと思った。  

 青空が広がった!
 すがすがしい高原の初夏の風景。


新緑の緑とミヤマキリシマのピンクが目に眩しく感じられる。

 


稲星越が近い。水音が聞こえてきた。ここには神明水と名が付いた水場がある。
今日は水量がかなり多いようだ。山頂付近から大量の水が湧きだしていた。
 

稲星山までの稜線では強風が吹きつけていて、下りてきた人が立っていられない、恐かった、息ができなかったなどと話していた。
果たして、その通りの強い風が唸りをあげて吹き、女の人がしゃがみ込んで風に耐えていたのが印象的だった。

私たちも帽子を押さえ、風に逆らうようにして山頂へとたどり着いた。

稲星山の頂上は石がごろごろとしてあたかも月世界を思わせる風景だ。
このような強風が吹きつけるのでは、草木も根を下ろすことができないのかもしれないと思った。

 

 
久住山山頂には大勢の人が登っていた。今日は久住山の山開きだ。

 

こちら側には中岳と天狗が城。 

 


強風にあおられ、月世界のような山の上に白い雲が流れ去った。

 



常に風に揺れて咲いているイワカガミ。山の上では今が旬だ。
しかしコケモモの花はまだポツリポツリとしか見受けられなかった。それもかなりこぶりの花しかない。


白口岳へと向かう。右中岳、中央久住山、左稲星山。


このあたりのミヤマキリシマも結構綺麗だ。

       

白口岳には大人数のパーティが歓声を上げながら登っていった。

鳴子山の下には片が池が姿を現していた。
昨年来たときは水はなく窪みだけだったのだが。


白口岳山頂

この山は九重連山の中でも奥まったところにあり、登ってくる人は少ないが、
隠れた人気スポットともいえよう。秋にはリンドウが山頂を埋め尽くす。

    

 葉脈がくっきりとした灌木とミヤマキリシマ

 

   

こうやって見るとけっこう綺麗だ。

 


白口岳はまだ虫害で枯れたミヤマキリシマは少ないようだ。
今日ここを選んだのは大正解だったかもしれない。
平治岳では2/3は虫害で枯れているという情報もある。

 


大船山と平治岳

 


白口岳に別れを告げ沢水へと下ることに。
この斜面も新緑とピンクに彩られていた。

  


涸れ谷からふり返って見上げると先ほどの岩峰と新緑の木々

 

 木洩れ日の小径で。

出水平というところ


やはりかなり水量が多く、渓流となって流れる中にヒメレンゲが咲いていた。

ここは昨年9月に訪れたときにはオオマルバノテンニンソウの花が群落をつくって咲いていたが、
今はまだまだ蕾もない。


沢水から出発口の駐車場へと戻ってきた。
ここからは九重連山が一望できる。

今日歩いたコースを再び目で辿った。


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